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忘年会。

婚約解消から一転、二人の記念日に入籍した友人カップルを迎え、年忘れおめでとう会に出掛けた旦那。みんなここが地元だから、帰りは徒歩かお迎えか。徒歩組は、さながら集団下校だ。そして家に帰るまでが遠足とばかりに、帰り道もしゃべり込むのだろう。たぶん絶対、今日は午前様だ。

こっちはこっちで子どもたちと忘年会をやることにした。普段は控えている炭酸ジュースを買って、クリスマス会で出し忘れたクラッカーを鳴らしてだらだらとバラエティを見て笑った。子どもって、2~3歳でしゃべれるようになってすぐから「むかしは~」とか「小さい頃は~」とか言うから可笑しい。なにその時間感覚。こっちはそのすべての成長を見守ってきているというのに、そのちっちゃいよちよちした体の中にすでに己の時間軸があって、己の宇宙を構成するすべてがすでに備わっているなんて。うちの子どもたちはもうよちよちはしていないけれど、それでも「きょねんは~」とか「今年の夏は~」なんて言葉で話し始められると、内心感動する。歴史を刻む同じ人間であることに、驚かされる。

子どもたちとの宴も、順次お風呂に入る頃には終わり、わたしはリビングを片付け始めた。子どもたちは”酔っぱらったお父さんが帰ってくる準備”を始めた。つまづかないようにとリビングの家具をすべてはじに寄せ、テーブルの上には胃薬とコップを乗せたトレー、床には即席のゴロ寝スペースが作られた。普段通り脱ぎ散らかしてあった玄関まで、キレイに片付けて完了。どんだけべろべろで帰ってくる想定なんだろうか。想像力をすごい働かせて、思いつく限りの思い遣るということをしていた。

婚約した友人とも同級の友人の親が、ずっとやっていたお店を今日閉めるという。わたしたちの親は、ぼちぼちそんな年なんだと、気づかされる。暗い話だとは思わない。ただ、子どものころより季節の移ろいにワクワクしないのは、もう子供じゃないからなんだなと、当然のことを思った。





# by soltandlemon | 2015-12-30 23:23 | ひと

やらせ。

だいたい1年分を撮りっぱなして、年賀状を作るころにPCにフォルダを作ってデータを移す。自分の頭の中の記憶以外に何をそんなに残しておきたいと思うものがあったのかと思うほど、データはたまる一方だ。デジカメが二つ、年季の入ったガラケー一つ、ハンディカムにも動画だけじゃなく静止画像のデータがある。

そんなわたしのデジカメ画像の中で、これはと思った今年の一枚は、ようやくお座りできるようになった姪と義母のほほえましいシーン。小さな姪の向かいには、座高が同じ高さのクマのぬいぐるみ。姪の小ささがよくわかる。

久々に触れる幼子の仕草に、見とれながらカメラを向けていたわたし。そこへ、嫁に気を使って精一杯キレイにしたと思われる古いクマのぬいぐるみを持って寄ってきた義母。興味を持たせようとぬいぐるみであやす義母は、姪が“いかにもクマと遊んでいる”ように撮れるようにと、“クマの声”をしながらも顔を遠ざけ、上体をそらす。腕がなるべく写らないようにと、離れたところからクマを姪のほうに仕掛ける。でもまだお座りがやや不安定な姪が倒れてしまわないように、おなかで支えながら。無理な姿勢で「やらせよね」なんて、笑って言った。わたしは、同じ目線のクマと姪が遊ぶ様子を何枚か写真に納め、そのうちそっとレンズを引いて、写り込まないようにしている義母も含めて撮った。くすぐったい、義母の笑顔。

新しい家族が加わった喜びを味わえて、今年我が家は良い年だった。来年も、どうぞ良い年になりますように。

# by soltandlemon | 2015-12-30 15:43 | ひと

今年の思い出、二。

暮れに叔母と電話で話して、いとこが結婚していたことを知った。
20歳まで一緒の家で暮らしていたけれど、ワケあってお互いに疎遠にしていた。これからも、遠くで気配を感じ取るだけの間柄でいると思う。いつかどっちかが死んだときにも、お互い葬式に出るかどうかも怪しい。それでも、元気で幸せでいてほしいと願ってる。思い出は思い出すたびにいつだって美しい。そのまま、思い続けることにしている。
叔母は夏と冬に贈り物をくれる。それもほんの2年前からのことで、それまでは音信不通だった。イロイロあった。辛かったと思う。再びこうして、年二回でも交信するようになるまでに、10年もかかった。必要な時間だったと思う。大事な時間だったと思う。叔母が死んでしまうまでに、年二回の交信が増えるかどうかはわからないが、増えなくてもいいから、絶えてしまわないように、これからの時間も大事にしていこうと思っている。
彼女たちとの縁に、死別までという時間の区切りを考えてしまうのは、音信不通になるきっかけに祖父の死が関係していて、10年ぶりの再会も私の母の死がきっかけだったから。
ひとは、死なない限りいつか会えるもんだし、距離があるほうが思いあえる仲ってのもある。
今年も、叔母の声が聞けて良かった。いとこのことも聞けて良かった。

結婚祝いは、送ろうかまだ迷っている。だって入籍は6月で、聞いたのはつい最近だし、その時も結婚式の話は出なかったし。いとこの連絡先も知らない。同じ町に住んでいて、最寄駅も同じなのに、もしかしたらすれ違っているかもしれないのにどうやら私は気づかずに暮らしているらしい。案外彼女は私の顔を見たら気づくのかもしれないが、それでも声をかけずに顔色も変えずに今まで来たのだ。ならば、と思う。とはいえ、とも少し思う。


私はたぶん、年が明けたって結婚祝いは送らない。ただまた叔母の電話で、叔母のする話を聞こうと思う。





# by soltandlemon | 2015-12-29 15:50 | ひと

今年の思い出、一。

彼女は自分をオレと呼ぶ。二時間空けずにニコチン摂取しに寒空のふきっさらしの喫煙所に向かう。皮肉を言って、自虐でオチをつけて、笑う。夕方には帰って犬の散歩と晩酌の準備。夕飯はつまみだけ。朝は4時起きで旦那の弁当を作り、その間に旦那が犬の散歩。朝食を食べさせていつものテレビの占いコーナーを見たら出勤。

柄は悪いけど、平穏を有難み、大切なものを大事にして暮らす毎日が、その人の中にはある。
生い立ちの過酷さ、今までの苦難の乗り越え方、寂しさの受け止め方が、強い物言いや態度の大元にある。

今の職場にきて、びっくりした出会いだったので、今年の思い出として書き留めておくことにする。今年も一年、大半は天気と交通情報の話題だったかもしれないが、毎日毎日少しずつ私たちはお互いのことについて話した。かき集めると膨大な、でも、人生のほんの少しの部分。

来年は、今よりもう少しだけ忙しく外で働く時間を持とうと思う。彼女にサヨナラを言うのは、上司に退職を打ち明けるよりも、ちょっと勇気が要る。また会えるけど、会うこともないような別れは、たくさんあるから。

体調を崩さずに、家族を大事に。いろんな出会いに感動しながら、感謝を少しでも返せるように、マメに。年賀状なんてどこにも出さないと彼女は言っていた。雑煮より酒だとも。おつまみは、きっと凝ったものを手作りして二人で食べるのだろう。年明けはきっと、旦那さんとわんちゃんと初詣に行った話だろう。

# by soltandlemon | 2015-12-12 10:24 | ひと

師走にやること。

障子の張り替え
電気の交換・笠のお手入れ
リモコン・時計の電池交換
畳の裏(下)の掃除
家電のお手入れ
扉の蝶番のお手入れ
網戸の張り替え
浴室天井のカビ取り
洗濯層の掃除
排水溝の掃除
天井の掃除
引き戸に油をさす
年末年始のご挨拶の品を用意する
年末年始お持たせの品を用意する
座布団カバーを新調する
イルミネーションスポットに行って年賀状用写真を撮る
年賀状プリントを注文する
注連飾りを用意する
鏡餅を注文する
初詣どこに行くか考える
お年玉袋を用意する
年越しどんべぇを用意する
おせちどこまで手作りするか実家と相談する
子どもたちのオソロの服を用意する
縄跳びを新調する
サンタさんの代行をする


毎年のことながら、忙しいなぁ。でも、年々楽しさが増している。だって、うまくできるようになっていくもの。料理の味だって、掃除の効率だって。そして、手伝ってくれる子どもたちの成長も、いろんな場面で感じられる。障子一枚をひとりで抱えて運べるようになったとか、重箱がどこに仕舞ってあるか覚えていたりとか、家族の歴史が増していく。。


今年、小4の長女はクリスマスプレゼントに土鍋が欲しいんだと。え。。。じゃぁ卓上コンロもつけるか。サンタさんはいつまで来るのかって話になると「あたしは今年も信じてるから!!!」って、去年から言うようになった。信じている限り来るってことかぁ。




# by soltandlemon | 2015-11-27 17:35 | こと

忘れかけてる日常の中の備忘録。


by まったり餡